平屋は1坪あたりの単価が高い?
同じ土地に平屋か2・3階建てのどちらを建設するか?を比較すると、前者の方が土地単価が高くなるのは当然のことです。最大の理由は「地価」です。都会の土地は地方と比較すると高いため、同じ金額でも都会の土地は地方と比べて狭くなり、狭い土地には後者が主流となります。次に「建設コスト」です。後者は床面積が増えることで材料が多く必要ですが、前者は建設コストの大部分を占める屋根と基礎が後者よりも多く必要となり、前者の方が建設コストが多くかかります。
これらを勘案すると前者の方が1坪当りの単価が高いと言えます。では、平屋と2・3階建てはどちらがお得になるのでしょうか?それを決めるのは、お金、将来を考えた建物の選択、土地の広さ、です。例えば、高齢化に備えてバリアフリーに対応、3世代家族での生活、畑を持ちたい、転勤や大学入学などによる家族構成の変化、などを考えながらどこにお金をかけるべきかを選択します。少ない世帯数で住んでいる方では、前者が住みやすい家という傾向があります。10年~15年はあっという間に過ぎ去ります。
自分自身の老後と子供たちへの将来を考え、予算的な無理がないようでしたら、広い土地に前者を建設することで将来発生すると予想されるリフォーム費用を抑えたり、贅沢なつくりの広い空間でくつろぐことや、階段のスペースを有効活用、などができたりします。